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不昧公の正室・方子と娘・玉映の落款
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大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」近衛基熙・旧所蔵(断簡)を出品 | ||||
商品説明(来歴) | 大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、第107代後陽成天皇の曾孫・近衛基熙の旧所蔵である。【中古】 参考図書の選び方 (1979年)。【中古】 現状打破の経営哲学 新時代の管理者像 (1969年)。出品した大炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに近衛家から出雲松江藩主・松平治郷(不昧公)の正室・方子(よりこ)に伝わり、方子の生家である仙台藩から同藩の藩医・木村寿禎に伝来していたものである。 | |||
漢詩文 | 原本自筆上部に「我君不遊有深意(わが君の遊ばざるは深意あり)」という漢詩文の落款が押捺されている。【中古】 浦和のあゆみ (1974年)。【中古】 学校教師論 教育の名著 (1975年)。「若菜・上」の巻では、冷泉天皇が源氏の君の四十の賀にかこつけて、源氏の君の許に「行行」をしたいと思うが、これを聞いた源氏の君が辞退を申し出る。自体の理由は、天皇の行幸には莫大な支出が伴うため、庶民の財を費やすことになるので天皇の行幸をいさめたものである。【中古】 洋酒全書 (1975年)。【中古】 強制収容所における「生」 (1974年)。源氏の君は、天皇が源氏の君を訪ねるために「世間の迷惑となるようなことをなさいませんように」という意味で語りかけたものです。紫式部は「若菜・上の巻」を書くに際し、漢詩を熟読したうえで原文を書いていることがわかります。【中古】 八面体質診断学 2 (1978年)。【中古】 ドイツ教育史 思想史的・社会史的考察 (1979年)。貴族から始まり藩主、あるいは高名な茶人や僧侶が書かれて、それが茶会の「掛軸」に装丁されて披露されておりました。 特に出雲・松江藩などの茶道の盛んな大名家の所蔵する自筆などに「讃」が付され、後に自筆に代わり、石刻による「漢詩」の篆書が「讃」として用いられました。【中古】 魚肉ねり製品 理論と応用 (1974年)。【中古】 イメージとシンボル (1971年)。晩餐会では、「ワインを楽しむために行われる」ところも似ています。とりわけ、茶室に入って行うことは、床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)することです。【中古】 国籍と人権 (1975年)。写本 御上洛二図 善悪道中独案内 嘉永2年 天理教 神道 儒学 仏教 徳川幕府 検)将軍 古書和書古本古文書 NS。とりわけ、漢詩の落款は、ただ、古典の漢詩を入れればいいという単純なものではなく、たとえば、「源氏物語」の場合、原本の中に込められている紫式部が考えた知識を読み解くことにあります。「讃」の中に有名な白楽天の漢詩を単純に落款として入れたのではなく、紫式部が原本の中に白楽天の漢詩を読み込んでいることを知ったうえで漢詩を選んでおります。【中古】 国際政治 下 (1973年)。【中古】 バラック浄土 (1982年)。この漢詩は「白氏文集」の漢詩に由来するものです。 つまり、原文の内容に関する漢詩の落款を押捺しているのは、茶会における床の間の「掛け軸」(かけじく)を拝見(はいけん)の際に、茶会を主催する亭主が、客に「最高のごちそう」を振る舞うために披露したものです。【中古】 楽園からの最後の言葉 (1979年)。【中古】 独占とマーケティング (1973年)。「落款」の漢詩の由来を待合において説明する際に、長い時間を要し、茶会における貴重な時間であったと推定されております。 | |||
自筆の希少価値について | 自筆の稀少価値は、和紙の生成技法の緻密さにあります。【中古】 躾の時期。b■* 神社祭式 式部寮 木版刷 彩色絵入 和本 /b21。 出品している書の「断層(MRI)写真」の原板は、レントゲン写真と同じ新聞の半分ほどの大きさのフィルムです。肉眼では見ることのできない和紙の繊維の一本一本のミクロの世界を見ることができます。【中古】 指導のための地図の理解 (1974年) (社会科における理論と実践シリーズ 3 )。【中古】 かわら日本史 (1972年)。 古切の書は、一旦表装を剥離し分析と鑑定検査のために「断層(MRI)写真撮影」をしております。撮影後、展示のために再表装をしております。【中古】 日本の飲酒を考える (1975年)。【中古】 都市近郊 武蔵野の変容 (1969年) (グローバル・シリーズ)。 | |||
断層(MRI)写真 | 従来、日本の古美術の鑑定の際の分析・解析は、エックス線写真、赤外写真、顕微鏡が中心です。一方、アメリカやイギリスでは研究が進み和紙の組成状況を精確に分析・解析をするために断層(MRI)写真が利用されており、今回の出品に際し、「断層(MRI)写真」を資料として出しました。【中古】 物類品 (1972年) (生活の古典双書 2 )。【中古】 サラブレッドの世界 (1971年)。 | |||
寸法 | 「源氏物語」自筆の大きさ タテ21.8センチ ヨコ12.8センチ。額縁の大きさは タテ37.0センチ ヨコ28.0センチです。【中古】 現代日本の政治体制 (1969年)。K90K2-231128 レア[肥前国神崎荘資料 荘園史料叢書 瀨野精一郎]長秋記 大政官符案。 | |||
「源氏物語」の自筆について | 1・筆跡の分析について 国内における鑑定人は、自筆の筆者を識別するために、個々の文字ごとに字画線の交叉する位置や角度や位置など、組み合わせられた字画線間に見られる関係性によって、個人癖の特徴を見出して識別する方法、また個々の文字における、画線の長辺、湾曲度、直線性や断続の状態、点画の形態などに見られる筆跡の特徴によって識別する方法、そして、書の勢い、速さ、力加減、滑らかさ、などの筆勢によって識別する方法が一般的な手法です。 一方、欧米では一般的には、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析をコンピューターの数値によって解析しております。【中古】 指揮法 (1968年)。【中古】 政治権力と人間の自由 (1971年)。解析の基準となるのが「ドーバート基準」で、アメリカでは日本国内の画像データを自動的に収集、自筆の分析に際し、数値データをコンピューターで自動的に解析し「極似」した画像データによって筆者を識別する研究が進んでおります。 2・大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)の自筆の特定について 自筆の筆者は、書体、書風から京都の公卿によって書かれたものであるはわかっていたが、昭和38年以来、筆者名は特定されていなかった。【中古】 現代陶芸の旅 作家名鑑 (1971年)。【中古】 東西文明の交流 1 漢とローマ (1970年)。それが、技術の進歩により「宗」の下の文字が「氏」と判読された結果、南北朝時代から室町時代前期の公卿であった「大炊御門宗氏(おおいのみかど むねうじ)」であることが判明した。 「源氏物語」には、応永五年(1398)~応永十三年(1406)までの複数の年号の記載があることから、大炊御門宗氏が23歳から31歳までの間に書かれたものと推定されている。【中古】 武道初心集 (1963年)。【中古】 絵と音楽の対話 名画にみる楽器 (1977年)。 3・自筆「源氏物語」の旧・所蔵者の特定の経緯について 近衛基熙の旧・所蔵の特定は、「花押」の写真照合技術によるものです。アメリカのコンピューターを用い、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析を、花押の照合に応用し、指紋の照合方法と同じ手法により99.9パーセントの確率で特定に至ったものです。【中古】 ワイマール共和制の成立 (1980年)。【中古】 近代民衆教育史 国民教育への道 (1971年)。母は後水尾天皇皇女女二宮。実母は近衛家女房(瑤林院)。【中古】 日本現代舞踊年鑑 昭和49年度 (1975年)。【中古】 高麗陶磁の研究 (1972年)。父、尚嗣が早世し、尚嗣と正室女二宮の間には男子がなかったため、後水尾上皇の命により、近衛家の外にあった基熙が迎えられて上皇の保護下で育てられた。承応3年(1654年)12月に元服して正五位下に叙せられ、左近衛権少将となる。【中古】 新しい聞き手の文法 (1978年)。【中古】 現代民主主義国家 (1969年)。明暦2年(1656年)に権中納言、万治元年(1658年)に権大納言となり、寛文4年(1664年)11月23日には後水尾上皇の皇女常子内親王を正室に賜った。寛文5年(1665年)6月、18歳で内大臣に任じられ、寛文11年(1671年)には右大臣、さらに延宝5年(1677年)に左大臣へ進み、長い時を経て元禄3年(1690年)1月に関白に昇進した。【中古】 対話の奇跡 (1970年)。【中古】 建設省三十年史 (1978年)。出品以外の所蔵品を紹介した出品者のホームページ「源氏物語の世界」をご覧ください。 ツイッター「源氏物語の世界」も合わせてご覧ください。【中古】 日本の女性史 第5巻 維新開化と女性 (1975年) ベストセラーランキングです近くの売り場の商品カスタマーレビューオススメ度 4点 現在、4810件のレビューが投稿されています。 |
自筆「源氏物語」の「若菜(わかな)上」の巻は、禁裏(京都御所)において書かれたものです。【中古】 唐代の詩と散文 (1967年)。大炊御門宗氏の長男・信宗の娘が大炊御門信子(のぶこ)であり、信子は後花園天皇の寵愛を受け准后として御所に居住し、皇子を生み後に第103代後土御門天皇として即位し、信子は生母・皇太后となる。【中古】 多国籍企業の史的展開 植民地時代から1914年まで (1973年)。二人の皇女・熙子(ひろこ)は、甲府藩主・徳川綱豊と結婚。【中古】 日本機業史 (1961年)。茶会の際、基熙が所蔵する藤原定家・自筆の「定家色紙」を持参した記録がある。【中古】 直観・創造・学習 (1969年)。
自筆「源氏物語」の書の特徴から高松宮系統と称されるものです。【中古】 民選知事五代 県政支配の構図 (1978年)。また、各巻ごとの書かれた年については不明。【中古】 無盡藏 (1974年)。近衛家で永く保存されておりましたので、保存状態は極めて良好です。木活字本(乱版)平田篤胤『出定笑語』(7冊=正編全4冊+附録全3冊)嘉永2年序刊 坐摩版/限定100部砕板(印記「佐久良東雄印)。初代、経実の子経宗は平治の乱で平清盛方の勝利に貢献。【中古】 現代における経営の理念と特質 (1965年)。応永5年(1398年)に従三位となり公卿に列する。【中古】 みその本 (1972年)。炊御門宗氏・自筆「源氏物語」は、近衛基熙が研究のために収集し、のちに出雲松平家に伝わり、松平治郷の正室・方子が鑑賞していたものです。【中古】 名灸穴の研究 (1978年)。
出品した「源氏物語」は「若菜(わかな)上」の内容の要旨
『源氏物語』五十四帖の巻名のひとつ。【中古】 新日和見主義批判 (1973年)。婿選びに思い悩んだ末、朱雀院は源氏の君に女三の宮を託すことを決心、源氏も承諾した。【中古】 現代と刑事政策 (1970年)。翌年三月には明石の女御(源氏の娘)が東宮(皇太子・後の帝)の男御子を出産。【中古】 鹿のかげ筆 (1977年)。三月末、六条院の蹴鞠(けまり)の催しに訪れた柏木は、飛び出してきた唐猫の仕業で上がった御簾の奥にいる女三宮の姿を垣間見てしまう。【中古】 社会史入門 (1972年)。
自筆上部の「我君不遊有深意(わが君の遊ばざるは深意あり)」の漢詩の落款
漢詩は「白氏文集」の中の有名一節です。【中古】 明日への贈物 ジャン=ルイ・バロー自伝 (1975年)。
《原本上部に「我君不遊有深意(わが君の遊ばざるは深意あり)」という、中国の皇帝が行幸しないのは莫大な行幸に費やすことを控える徳を讃えた「白氏文集」の漢詩文の落款が押捺されており、この漢詩文は「若菜・上」の原文中から引用されている。【中古】 僑人の檻 (1968年)。
自筆上部のタテ長の印は、「我君不遊有深意(わが君の遊ばざるは深意あり)」は、
中国の皇帝が行幸しないのは莫大な行幸に費やすことを控える徳を讃えた漢詩文の落款。【中古】 マネー・ゲーム 情報に賭ける社会 (1969年)。古切に至る詳細な経緯は下記「希少価値欄」に記載
(1)・自筆の「原文の読み下し文」は次の通りです。【中古】 動物の生態 (1978年)。
装束限りなくきよらを尽くして、名高き帯、御佩刀なと、故前坊の
御方さまにて伝はり参りたるも、またあはれになむ。【中古】 フルシチョフ最後の遺言 (1975年)。
うち(内裏)には、おほ(思)しそ(初)めてしことゝもを、
むけにやはとて、中納言にそつけさせ給(たまひ)・・・・・《てける。【中古】 物質特許の知識 (1975年)。
《「源氏物語」若菜(わかな)・上の巻》
《冷泉天皇の勅命により夕霧、源氏の君の四十の賀の豪華絢爛な祝宴を開催》
《これまでの例と特に異なることなく、上達部の禄などは大饗に準じて、
親王たちには特別に女の装束を、非参議の四位や公卿など
普通の殿上人には白い細長を》・・・・・一襲、巻絹などまで順次にお与えになる。【中古】 歴史・階級・人間 ジョン・ルイスへの回答 (1974年)。
昔物語にも、引出物の詳細を結構なこととしていちいち数えたてているようだが、
まったくわずらわしいことなので、この仰々しいご交際のことは、
とてもすべて数えあげられるものではありません。【中古】 ブリンジ・ヌガグ 食うものをくれ (1974年)。
禁裏(京都御所)で書かれたものです。【中古】 請求権競合論 (1978年)。
《若菜・上》
此外各腰。【中古】 歌舞伎の原像 (1974年)。古代小中,往往重其事地列人的礼品。【中古】 世界の子供たち 写真集 (1979年)。
左下の四角の大きな印は仙台・伊達家の家紋の印(竹に雀)
家紋の上2つの印は仙台藩主第五代藩主・伊達吉村の正室(冬姫)の印。【中古】 オトラント城綺譚 (1975年)。正式な名は伊達貞子。【中古】 美の思索家たち (1967年)。
左上端の細長い落款は、「我君不遊有深意(わが君の遊ばざるは深意あり)」の漢詩文の印。【中古】 無関心な人々の共謀 (1974年) (エトランジェの文学)。右上の印は仙台藩医・木村寿禎の落款。【中古】 失われし自我をもとめて (1970年)。
(Ⅰ)・上の写真右端は、高松宮「源氏物語」のうち「桐壺」の巻冒頭・(出典資料 別冊「太陽」「源氏物語絵巻五十四帖」(平凡社・刊)78頁。【中古】 室内トレーニング 自己健康法 (1978年) (プレイブックス)。年号の左の印は、出雲・松江藩主・松平治郷の正室「方子(よりこ)の落款(印譜)。【中古】 組織社会の論理構造 退出・告発・ロイヤルティ (1975年)。上下2段の花押のうち、上の印は。【中古】 憲法の階級性と普遍性 (1975年)。近衛基熙は、「源氏物語」に造詣が深く、「源氏物語」の注釈書『一簣抄』(いっきしょう)を書いてある。【中古】 誰も書かなかった贈与税 あなただけの プラン (1979年) (税研ブックス)。この漢詩は「白氏文集」の「離宮高」の漢詩に由来するものです。【中古】 諜報・工作 ラインハルト・ゲーレン回顧録 (1973年)。原文の漢詩は、「白氏文集」の漢詩で、白氏は「天子(皇帝)の人(たみ)の財力を重惜するを美(ほ)むるなり」との名言を残している。【中古】 仏教と社会の諸問題 (1970年)。
「我君不遊有深意(わが君の遊ばざるは深意あり)」という漢詩文の落款が押捺されている。【中古】 アメリカ教育文化史 (1977年)。茶会の際に落款に記された由来を知った客が広くそのことを社会に広めたために結果的に、多くの茶会に開催される「最高のごちそう」として原文に関係する漢詩の落款を付したものです。【中古】 美の座標 (1973年)。上の「拡大断層(MRI)写真」でわかる通り、極めて薄い和紙の上に墨の文字がくっきりと浮き上がるように「源氏物語」の文字が記されております。【中古】 青年の心理 (1973年)。日本国内では医療用以外には見ることのできない書の「断層(MRI)写真」です。【中古】 イタリア文学史 2 ルネサンス (1973年)。掛軸や屏風にすることが可能なように、「Removable Paste(再剥離用糊)」を使用しているため、自筆の書に影響をあたえずに、容易に「剥離」することができるような特殊な表装となっております。【中古】 わが愛と叛逆 (1969年)。本物を見分けるための欧米の進んだ分析・解析技術を見ることができます。【中古】 産業史における労働組合機能 イギリス機械工業の場合 (1970年)。額縁は新品です。【中古】 法人類学入門 (1974年)。数値解析は、文字の筆順に従いX、Y座標を読み、そのX、Y座標をコンピューターへ入力後、コンピューターによって多変量解析を行うものです。【中古】 羅西日辞書 (1979年)。その後、「筆者識別(Handwriting Analysis)」と呼ばれる文字解析と並行し、奥書の「宗」の字の下の文字が判読できずにいた。【中古】 教育的解釈学・国語教育論 (1973年) (国語教育名著選集 1 )。宗氏は、正二位・内大臣まで昇進したのち、応永28年(1421)47歳で没している。清宮秀堅編『近古詩鈔』(全3巻4冊揃)明治6年 玉山堂刊 千葉県香取郡佐原生の国学者が編んだ漢詩集 明治時代和本。
4・近衛基熙(このえもとひろ)について
近衛基熙は、慶安元年(1648年)3月6日、近衛尚嗣(関白・左大臣)の長男として誕生。【中古】 絵画の彼岸 (1975年)。幼名は多治丸。【中古】 パック 高度生産性の秘密 (1970年)。以後、摂関家の当主として累進し、翌年明暦元年(1655年)従三位に上り公卿に列せられる。【中古】 封建社会 2 (1977年)。近衛基熙は、寛文5年(1665年)から晩年まで『基熈公記』で知られる日記を書いている
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